たまにご依頼いただくコの字のファスナー木型ですが、
今回は、過去最高にきわどい細さです。
真ん中の掘り込みは、小銭入れのファスナーをかわすためのもので、
まともに切り欠くとかなり細くなってしまうので、
少々面倒でも、最小限の入り組んだ加工を施しました。
いちばん力のかかる、接合部は
「あられ組」+真鍮のパイプで出来る限り、強度が期待出来る方法をとっています。
とはいえ、これだけの細さなので、
扱いは慎重にお願いしますと、ひと言添えて納品。
今回は、内側に出っ張りのないコイルファスナー仕様だったため、
ムシの溝加工は無し。
側面はかなり薄いため、溝加工すると強度的に保ちそうになかったので、
少しホッとしています。
コの字の木型が必要になるケースは2つあって(多分その2つのケースだけだと思う)
一つは小銭入れの底の部分が縫い付けられている構造のとき。
もう一つはササマチが縁返しで内装パーツを巻き込んでいるとき。
この2つの場合には、ササマチ+小銭入れの塊を後から入れるということができなくなってしまいます。
前者はまだ何とか、下の方に薄いものだど補強を入れることも可能です。
後者はまともで、観念して今回の様な完全なコの字が必要になります。
・ファスナー木型 製作例
・ラウンドファスナー木型の注文の際の寸法指定
・ラウンドファスナー木型 利用者の声
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