通常のレーシングポニーより100mm高いものは出来ないかと言うご依頼を頂き製作しました。
長時間の手縫いの作業は、身体の負担が大きく、
こういった僅かなことでも大分と楽になるんだろうと思います。
nijigamitoolのレーシングポニーの構造だと、
パーツを1つ交換するだけで高さが変更出来るので、そうしました。
数年前は、このパーツがかなり長い「床置きバージョン」もありましたが、
今はやっていません。
依頼主は、遠く離れた方、
ちょっとした木工の知識、技術があれば、
このシンプルなパーツの自作ぐらいは簡単にできそうですが、
製造元のうちに声をかけてくれたのはとても嬉しいです。
道具を作っていて思うのは、
全ての人にとってのベストはとても難しいと言うことです。
ある人にとっては良くても、他の人にとってはそうじゃない方がいい場合もある。
みんなやり方が違う。
もちろんだからといって、何もしない訳ではなく、
その中でも最善を尽くすのですが、
でも、経験上いくら追究してもある一定の「ここがもう少しこうなっていれば」
という声はなくなりませんし、そこを「その人」に合わせると
他の「もう少しここが」がでてきます。
その辺りを踏まえて、どの辺りを境界線とするのかは、
なかなか悩ましいです。
本当のぴったしはオーダーでないとなかなか難しいと常々感じますし、
本来自分の道具は自分でつくるのがベストだと思っています。
しかしながら技術的に難しい部分もあるため、
極力自分の意向が反映されるベターな方法ということになりますね。