2016年09月27日

ファスナー木型 コの字(追加加工)

コの字+.jpg


先日納品したコの字のファスナー型。

通常の金属ファスナーでも使えるように、
「ムシ」が嵌る溝の追加加工の依頼が来ました。


とはいえ、上は問題ないのですが、
横の部材は厚み7mm。
5号ファスナー用の溝加工をやると、淵の残りの幅は、
0.5mm以下となります。


いくら粘りのある木だとは言え、この薄さだと
何時折れてなくなってもおかしくありません。


かといって、横だけ溝なしにすると
寸法的なつじつまも合ってないし、
ファスナーのセンターも出し辛い。


そこで、横の部材の上から少し逃げたところに
1mmのメラミン化粧板という堅い素材を貼り、
補強することにしました。


上に対して、横は4mmほどの段差を付けているのですが、
これはカード入れ最上部の縁返しの(この財布は縁返し仕様)
一番厚い部分での段差なので、
そこから、下がったところではもう少し余裕があるのです。


↑自分で書いてて思う。
文章での説明、とても分かりにくい。


と言うことで、画像のような解決方法でつくったのですが、
メラミンが貼れない部分は、やはり強度は期待できません。
使う中で何時折れてもおかしくないかと思います。


これ以上のものを求めるとなると、
木ではちょっと難しく。
素材も金属、樹脂等を使わなければならないかなと思います。







コの字+2.jpg





コの字+3.jpg




ファスナー木型 製作例



ラウンドファスナー木型の注文の際の寸法指定



ラウンドファスナー木型 利用者の声






posted by にじがみ at 18:00| Comment(0) | nijigamitool:ファスナー型

2016年09月26日

ファスナー木型 コの字

ファスナー型コの字1.jpg

たまにご依頼いただくコの字のファスナー木型ですが、
今回は、過去最高にきわどい細さです。

真ん中の掘り込みは、小銭入れのファスナーをかわすためのもので、
まともに切り欠くとかなり細くなってしまうので、
少々面倒でも、最小限の入り組んだ加工を施しました。




ファスナー型コの字2.jpg

いちばん力のかかる、接合部は
「あられ組」+真鍮のパイプで出来る限り、強度が期待出来る方法をとっています。

とはいえ、これだけの細さなので、
扱いは慎重にお願いしますと、ひと言添えて納品。

今回は、内側に出っ張りのないコイルファスナー仕様だったため、
ムシの溝加工は無し。
側面はかなり薄いため、溝加工すると強度的に保ちそうになかったので、
少しホッとしています。





ファスナー型コの字3.jpg

コの字の木型が必要になるケースは2つあって(多分その2つのケースだけだと思う)
一つは小銭入れの底の部分が縫い付けられている構造のとき。
もう一つはササマチが縁返しで内装パーツを巻き込んでいるとき。
この2つの場合には、ササマチ+小銭入れの塊を後から入れるということができなくなってしまいます。

前者はまだ何とか、下の方に薄いものだど補強を入れることも可能です。

後者はまともで、観念して今回の様な完全なコの字が必要になります。





ファスナー木型 製作例



ラウンドファスナー木型の注文の際の寸法指定



ラウンドファスナー木型 利用者の声





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2016年09月19日

ラウンドファスナーの普通

ファスナー型.jpg


ファスナー型を作っていてよく聞かれるのが、
普通のサイズってどれぐらいですか?
という事です。


恐らく、これから作ってみようとされる方が、
設計するにあたり参考にしようとされてるのだと思うのですが、
これが、なかなか難しい質問で、
聞かれてもいつもはっきりとしない煮え切らない返事となっておりました。



実際にサイズも本当にマチマチで、
それも頭を悩ませる一要因なのですが。
でもそれは、足して割れば簡単に「平均」として算出できることです。

しかしながら、それを単純に「平均=普通」として告げることが
何故かはばかられてしまうのは、
その数値に作り手の「思想」が入っているからではないかと思いました。



例えば僕の個人的な価値観ですが、
薄くてカード入れなどが極力少なく、最小限に作られたものは、
僕にとっては「潔い」と映ります。
でも、ある人にとっては「不便、不親切」かもしれません。

角のrにしても15mmと10mmではまるで、醸し出す雰囲気は変わりますが、
どちらが良いかという問題ではないかと思います。


何かをとったり、優先して、
その代わりに別の何かを犠牲にしたり、捨てていきます。
その試行錯誤の中から「自分なりの提案」が生まれ、
依頼主から頂く、単純な数値の列からも
そういった「人となり」や「それをもって何を届けたいか」がにじみ出ており、
それを目の当たりに出来るこの仕事は実はとても楽しいです(笑)


そういう風に関わっていると、
単純に「普通」は?と問われても
考え込んでしまい、なかなか答えられない訳です。


しかしながら、
「これから挑戦したい、楽しみたい」
方に、
「それを通じて、届けたいのは何ですか?」
という問いかけはかなりナンセンスですね。


もう少し融通のきく性格だといいのですが(笑)



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2016年09月06日

ファスナー木型 分割

ファスナー型スライド1.jpg


はじめてのタイプのファスナー型を製作しました。

使用状況はL型ファスナーで裏地無し。
裏地無しの場合、木型に直接ファスナーを仮止めするか、
もしくは裏返した状態でファスナーを取り付けないといけません。

裏返しの場合は、構造を工夫しないと裏返ったファスナーは
出っ張りが大きいので木型が取りだけなくなります。





ファスナー型スライド2.jpg


そこで、木型を真ん中で分割出来る構造としました。
持ち手としてのボルトを引けばスライドします。







ファスナー型スライド3.jpg

ボルトは邪魔な際には取り外せるようになっています。



ファスナー木型 製作例



ラウンドファスナー木型の注文の際の寸法指定



ラウンドファスナー木型 利用者の声





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