先日ウォールナットの天板を仕上げている際に、
改めて「木口(こぐち)」はええなあと思いました。
ええなあと思ってついつい「木口」の接写を並べてしまった記事
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木口とは繊維方向に直行する断面のことで、
繊維に沿った方向はそう呼びません。
木は繊維の集まりです。
ざっくりとした説明ですが、ストローが束になって集まっている様子を想像していただくと
分かりやすいかもしれません。
そのストローの口が集まってる面、「丸」がたくさんある面が木口です。
堅くて削るのは大変ですが、
奇麗に仕上げると、深い色で独特の表情があります。
今回も天板で端材が出たために、
それで木口の良さを前面に出したコースターをつくりました。
本来は木の性質を考えるとこのような使い方はしません。
木口は繊維の断面と言うだけあって、湿気の影響をもろに受けやすく、
水も吸収しやすく、変形、割れの危険も大きいです。
何よりも堅くて加工も大変なので、仕上げに時間がかかり
報われない使い方と言えるかもしれません。
今回は実験的に、水、湿気の影響を極力受けにくくなるような
特殊な液を木口にしみ込ませてみました。
試験的に使ってみて、実用に耐えれるようなら
定番にしたいと思っています。
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